ダイビングについて

   海のない山の国岐阜県で生まれ育った私は、海に大いなる憧れを抱いていました。医師になって1年目神経内科のレジデントとして国立静岡病院で研修を始めました。歓迎の昼食会に連れて行ってもらった帰り、車窓からわずかに海が見えた時、私の心は高鳴り、すぐにでも飛び込みたい気分になりました。まもなく同僚にダイビングの免許を取りに行こうと誘われて、二つ返事でOKし、仕事と勉強の合間を縫って清水へ通いました。指導してくれたインストラクターがその当時日本一の素潜りの記録保持者だったこともあり、40m位まで潜りました。そして名古屋の大学病院に戻って精神科医になってからも、時々伊豆や沖縄へ行ってダイビングをしていました。子育てで一時中断しましたが、娘がダイビング許可年齢である12歳になった時、西表島での母娘ダイビングから再開し、タヒチ・ニューカレドニア・アンダマン海・ジープ島など世界中の海を潜るようになりました。医師としてレスキュー・ダイバーのライセンスも取りました。特にタヒチはリピーターになってしまい、今年5月にはランギロア島まで行ってダイブマスターを取得、グランブルーの海で野生のイルカたちと触れ合い共潜してきました。タイのカオラックではスマトラ沖地震の津波の痕を辿りながら、まさにその時津波が押し寄せていった海の底を潜っていた人達は全く変わりなく気付かずにいたことに驚かされました。日本も教訓としなければいけない、と思って帰国した直後に3・11が起こりました。トラック諸島のジープ島では、電気も水もない直径40mの無人島で5日間、ダイビングしながら極めて原始的な生活を強いられましたが、人生観が変わり、とても新鮮な気持ちになりました。

 地球は水で覆われ水が循環している星で、地球の7割が海です。残りの3割の平らな便利な所に住んでいるだけの人間が地球の主人公のように考え振舞っていることが滑稽に思えるようになりました。海の中には人間よりはるかに多くの大小さまざまな生物・魚が生息し、必死に貪欲に生きています。その海に入っていく時人間はよそ者です。が海に入ると体も心もなぜか活性化されて元気になります。それは海と人間の体液のPHが同じで、体の中の元素の数も同じだからだそうですが、それは人間がまさしく海から誕生した証拠でしょう。特にジープ島はサンゴ礁の上にできた島のせいか、5日間いただけで髪もお肌もしっとりつやつやになりました。風邪気味で潜ると治ってしまうこともよくあります。海底深く熱水の噴き出しているところに生命の源があると最近考えられているようですが、そう考えると、これだけの生命体を生んでいる=“地球は生きている!”と思わざるを得ません。また「人間は地球の天敵である」ことは確かです。異常気象と言いますが、それは人間から見た見方であって、地球から見たら「人間に対して怒っている」事態なのかもしれない、と思えてきます。人間の生活や欲のために、化石燃料や天然ガス・放射能物質更にはレアアースなるものまで求めて地球深く採掘するという暴挙を、再考すべきなのではないでしょうか。地球環境をさらに壊し地球を怒らせないかと。

 海・ダイビングは私に多くのことを教えてくれます。また世界中に多くの友人ができます。海を介した触れ合いは、老若男女や国境を越えて、人間~魚・動植物~地球の観点から趣深く広がっていきます。これからも日焼け、シミなど全く恐れず、世界中の海を潜り続け色々考えていきたいと思っています。海は私の元気の源です。
2012年11月

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